ターゲットを絞るとお客さまが減ってしまう、という不安ありますよね。
うちの商品はどんな人にでも使ってほしい、と思うのは当然です。
しかし残念ながら「誰にでもピッタリの商品です!」というメッセージは誰のココロにも刺さりません。
万人受けする商品は、品質が平均点で飛び抜けた特徴がないものになりやすく、自然と供給が多くなります。
その場合、価格競争となり、最終的には体力のある大手企業が勝つ、という可能性が高くなります。
つまり、「何でもできます」「何でもあります」という「自社のウリ(のように見えるもの)」は、自らその価値を下げ、戦いを厳しくしてしまいます。
幅広いお客さまを集めたくても、競合他社がターゲットを絞れば、そのターゲットになったお客さまは競合他社に流れてしまう可能性が高くなります。
なぜなら、他社の商品に対して「こっちのほうが自分に合っている」と思えるからです。
同じように他の競合も別のターゲットに絞った戦略をとれば、同様のことがおこり、最終的に自社を選んでくれる人は「価格が安いから」という理由で選んでくれる人だけになってしまいます。
「ターゲットを絞る」というと、そのターゲット占用に商品を開発するようなイメージがあるかもしれませんが、はじめはそこまでする必要はありません。
まずは既存の商品・サービスを特定のターゲットに向けて紹介する時に、どんなメッセージを届けるべきかを検討しましょう。
過去の顧客の中にもターゲットに当てはまる人がいると思いますので、その人が商品を購入してくれた理由やタイミングなどを考えるとよくわかります。
ターゲットを絞ってメッセージを伝え、良い反応が得られたら、商品やサービスそのものをターゲットがより利用しやすいように改善します。
このようにしてターゲットの満足度を高めることでリピート購入・利用の促進や、口コミや紹介を促進することができます。