「売上をあげる」というと、チラシを作ってご案内したり、新しい商品を開発して提供するなど、きちんとしたカタチを作ることを考えてしまいがちですが、そんなに手間をかけなくてもすぐに実行できる方法があります。
それは「声をかける」ということです。
目の前のお客さまにちょっとした声がけをするだけですのでお金もかかりませんし、習慣化してしまえば継続的に売上に貢献できます。
今日はその売上アップの声がけの代表的な例を3つご紹介します。
「ご一緒にポテトもいかがですか?」と聞かれたことがある人は多いと思いますが、まさにこれが追加の注文の声がけです。
これから購入している商品に関連するものを一緒に勧めてあげると、一定の割合で購入してくれる人がいます。
提供する側はプロですので、一緒に買うと(使うと)良いものを、プロの立場でおすすめすると喜ばれるはずです。
購入しようとしている商品の上位バージョン(より高品質だったり高性能な商品)をおすすめするのも良いですね。
ポイントは、単純に商品の特徴をおすすめするのではなく、お客さまにとってのメリットが大きくなる点をおすすめするようにしましょう。
例えば飲食店なら、「サラダ付きのセットにすれば栄養のバランスがとれて体調が整いますよ」とか「この料理にはこのドリンクが相性バッチリで美味しさ倍増ですよ」など。
ヘアサロンなら、「このトリートメントにすると、髪のまとまりが2週間は違いますよ。毎朝鏡に向かう時間が3分減らせます」などと案内すると、お客さまがよりイメージしやすくなり、買ってもらえる可能性が高くなります。
お客さまを紹介してもらう、という声がけはできているところはごく少数です。
これも「紹介いただいたらキャッシュバック」のようなイメージがあるかもしれませんが、そんなことまでしなくてもひとこと声をかけてみるというところからはじめてみるべきです。
特によく利用してくださる常連さんには、「あなたが紹介してくださる方なら安心できますので是非ご紹介ください」などと声をかけ、その方が特別であることを暗に示しつつ、質の良いお客さまを紹介していただけるようにしましょう。
今目の前でサービスを提供しているお客さまに対してやるべきことは、「次回も利用してもらえるようにする」ということです。
そのためにできることの一つとして「次回の予約」をしてもらうことです。
ヘアサロンやクリニックなどは、プロとして次回の最適な利用時期をはっきり伝え、その日程前後に来ていただくことを約束(=予約)してもらいます。
小売店などは「予約」ということはできませんが、キャンペーンやイベントの告知をするなどして、来店いただくきっかけをお伝えしましょう。
口頭でお伝えするということもあり、タイミングや伝え方に工夫が必要なこともありますが、伝えるだけで必ず売上がアップしますので是非実践してみてください。
店舗型ビジネスの場合には、店内POPなどでお伝えするのも有効です。