小さな会社の業績は、スタッフ個人個人の能力に頼らざるをえないところがたくさんあります。
いつも少数精鋭で仕事ができると業績が上がります。
しかし一方で、能力の高いスタッフが病気や怪我などで長期に渡って欠勤したり、退職するような場合、もろに影響を受けてしまい売上や利益が下がってしまうといったリスクもはらんでいます。
そのような場合に備えて、業務の内容はできる限り「仕組み化」して、どのスタッフでも基本的な作業をできるようにしておくことが大切です。
ここでいう仕組み化とは、
1)誰でも(入社したての新人でも)できるように、仕事を分解して、作業手順を決めておく
2)それをやれば同じ商品ができる(サービスができる)といったように再現性のある手順を決めておく
ということです。
この仕組みを持つことが、その会社の資産になっていきます。
マクドナルドのような世界的なフランチャイズチェーンも、「入りたてのアルバイトでも接客できる、ポテトを揚げられる」ようにマニュアル化して教育しています。
誰でもおいしいポテトを揚げられるようにするためのフライヤーやタイマーのような設備などもそのための設備ですね。
「マニュアルをつくる」というとあまり良い顔をしない接客業の方もいらっしゃいますが、そのほとんどが「通りいっぺんとうの対応になってしまう」ことが不安なようです。
マニュアルは「皆同じサービスをする」ということが目的なのではなく、「最低限しなければならないサービスを全員がする」ことが目的なんです。つまり「サービス=品質の底上げ」なんです。
そしてこのマニュアル化が、業績を効率化するための第一歩になります。