客数が増えると利益が増えますか?
売上をあげようと思うと、多くの場合客数を増やしたくなります。
たくさんの方に買ってもらえれば売上が増えるのは事実でしょう。
でも、客数が増えると利益は増えるのでしょうか?
客数が増えると、その分お客さまへの対応の手間が増えます。
手間が増えるということはその分人件費が増えるかもしれません。
サービスを提供する業種であれば、必ず負担が増えることになります。
設備や時間にも影響が出ますし、場合によってはサービスの質にも影響が出ますので
そのバランスも考える必要があります。
一方、売上を増やすためにできることとして値上げをするという方法もあります。
この方法ではお客さまの数が急激に増えたりすることはありませんので、これまでと同じリソース(時間・設備・人材)で対応できます。
価格が上がるのでお客さまの数が減ることもありますが、離れて行くお客さまはあなたの商品を価格で選んでいたお客さまだといえます。
「多少高くてもその商品を使いたい」と思ってもらえていれば離れることがなかったお客さまであり、そう思ってもらえていなかったというのはあなたのメッセージが伝わっていなかったということでもあります。
既存客にこそ価格以外の選択基準をしっかり伝え、他の商品に乗り換えられない基盤を作ること。
その後で値上げをすれば最低限の失客で済みますし、共感していただけるお客さま(=ファンになっていただける可能性が高いお客さま)を絞り込むことにもなります。
客数が減って手が空く分、残っていただいたお客さまへのより一層のサービス提供に専念できるようになり、良い循環がまわり始めます。
結果的に利益が多く残るのはどちらのパターンなのでしょうか。
「とにかく集客をしたい!」とお考えなら、一度立ち止まって検討してみてはいかがでしょうか。