思いやりのなさを反省
ちょっとした気遣いが足りなくて、後悔する出来事がありました。
仕事でお世話になっているAさんから電話をいただきました。
「ある団体の機関紙に寄稿してくれる経営者を探しているんですが、前に仕事を紹介したBさんって協力してくれないですかね?」
Aさんは以前、僕にBさんを紹介してくれました。
BさんはAさんのところに相談に行ったのですが、事情があってAさんはお手伝いできないため、代わりに僕の事を紹介してくださいました。
それ以来、僕は継続的にBさんから仕事をいただいています。
ですから僕にとってはAさんはBさんを紹介してくれた恩人です。
たぶん、BさんにとってもAさんは「良いアドバイスをくれた人」なんです。
そのAさんが、「Bさんに◯◯について寄稿してほしいんだ。Bさん、引き受けてくれそうかな?」と僕に相談してきてくれたんです。
僕は「すみません、Bさんが◯◯について詳しいかどうか、僕はよく知らないです」と答えました。
その時僕は、純粋に「◯◯について、Bさんと話したことないしなー。引き受けてくれるかどうか、本当にわかんないなー」と思ったんです。ほんとうにそれ以外のことは何も考えていませんでした。
そうしたらAさんは「そうですかー。じゃあ、他をあたってみますー。ありがとうございましたー。」と言って電話を切りました。
お昼休みを挟んで2時間後、Aさんからまた電話がありました。
「思い切ってBさんに電話してみたら、引き受けてくれました!ありがとうございました―!」と言われました。
この瞬間僕は「あ、やってしまった。配慮が足りずすみません」と思いました。
元々Aさんが僕に電話をしてきたのは、「Bさんに頼んでみてほしい」ということだったんだと、その時気づいたんです。
Aさんの言葉通りにしか受け取れなかった僕は、「Bさんが◯◯について詳しいかどうか」に答えるだけしかできませんでした。
でも、Aさんがわざわざ僕に連絡してきたのはそんなことを聞きたかったわけではなかったんです。
本当の理由は「僕からBさんに寄稿を頼んでみてほしい」ということだったんです。
多くの人はきっと、「ちょっと聞いてみますね。引き受けてくれそうかどうかあとで連絡しますよ。」などと言って良いコミュニケーションが生まれるんでしょうね。
僕にはそれができませんでした。
今回の反省点は2つあるように思います。
- 相手の「本当の希望」を汲み取れていない、汲み取ろうとしていない
- 相手を気遣って「手伝ってあげよう」という気持ちになれていない
もしかしたら、「手伝ってあげよう」という気持ちがあれば「本当の希望を汲み取る」ということができたのかもしれません。
そう考えると「相手を思いやる気持ちが欠けていたこと」が今日のこの出来事の原因です。
思いやりを持てなかったことは自分自身とても残念ですが、事実ですのでしっかりと受け止めたいと思います。
気づかせてもらいありがとうございます。
気がつけてよかった。思い出せてよかった。